今月の特別レッスン






今月は馬橋良子さんのご紹介です。
馬橋さんは、本欄でも度々登場されているので、今更の感がありますから詳しいご紹介は省略いたします。 






       


教室と私


私がお教室でお菓子をつくる際、心がけている事がいくつかあります。
そのうちのひとつは【作業台の整理整頓】です。それは入会したてで、まだ自分の場所が取り板だったころ、使い終わった道具は元の場所に戻し、作業台の上をなるべく広く使えるようにしていたのが習慣になったようです。

いつも清潔に広く保つことで作業の効率も上がり、平行して数種類のお菓子を進めるときにも混乱することがありません。
また、熱い鍋や鉄板を持っているときにも作業台の上が片付いていればすぐに置くことができ、火傷などの怪我防止にもつながります。
元はいかに自分のスペースを確保するかと言うことから始まった整理整頓ですが、今となってはとても良い習慣であると感じています。

そのほか【計量は正確に、材料は無駄にしない】と言うことにも気をつけています。
特に私が通っている土曜日は自分の計量だけではなく、同じお菓子をつくっている方の分も計ることが多いので気をつけています。


たとえば基本のスポンジ配合で小麦粉が10g増えてしまったら約割増になってしまい、計量の段階での見た目の10gには気づきにくくても、焼き上がりのスポンジはいつもとは違った仕上がりになってしまいます。
また、材料を無駄にしないと言う点ではボールやホイッパーに生地を残さないようにしています。

これはドイツのボルフェンブッテル国立製菓学校での授業で見せていただいたデモンストレーションで、ドイツという国民性でのことなのかは分かりませんが、道具に残った生地も配合分の材料のうちということで、できる限り使う姿勢に驚きました。その様子はデモンストレーションだから 特別と言うのではなく、きっと普段からそのようにしているのだと思えるほどごく自然な振る舞いとして行っていましたし、またその作業の美しさにも衝撃を受け、それ以来自分でも意識的に行っていますがそのような作業を意識的に行うことにより気づいたことがあります。それは適切な道具を適切に使うと言うことです。フィリングの量に合わせてボールを選べば無駄な力を使う必要もありません。Aコースの時に先生がボールの大きさとホイッパーの大きさを合わせるようにとご指導くださったことを随分経ってから実感しました。


それ以外にも【作業は丁寧にかつ大胆に】と言うことも常に気にしています。出来上がりを想像しながら細かい作業は丁寧に行うようにしていますが、気をつけないと丁寧になりすぎて余分な時間がかかってしまうことがありますので、大胆に進めなくてはいけないところと区別するようにも心がけています。

また自宅に持ち帰ってからカットするときには練習を兼ねて切るようにしています。
細かいことをあげればまだいくつかはあるのですが、今お話したようなことを日々注意しながら技術の向上はもちろんのこと、お菓子をつくる楽しさと味う美味しさに加え差し上げた人に喜んでもらえるお菓子つくりを目指して精進していきます。


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